エンジニア採用・面接で聞きたい質問まとめ
ITの発展によりエンジニアの需要は近年増加しています。
さらに、 コロナウイルスの感染拡大により打撃を受けている業種も多い中、
ビジネスのIT化、ネット化が加速しているためエンジニアの需要は衰えるどころかさらに高まりました。
新しくエンジニアを採用したいと考えている企業も多いはずです。
しかしながらエンジニアの採用に関して、どのように自分の企業に合ったエンジニアを選ぶべきか分からないと悩んでいる採用担当者様も多いと思います。
今回の記事では、エンジニア面接に関する海外記事から、
エンジニアの採用にあたって面接で聞きたい質問をまとめました。
質問のタイプやどのように質問を選ぶべきかまで詳しく紹介しているので、採用担当者様にはぜひ読んで頂きたい内容となっております。
Contents
面接で聞きたい質問の種類は8タイプ
面接で候補者に質問をするにあたり、まず質問には種類があり、
それぞれ種類の異なる質問が候補者の様々な面から情報を引き出すということを理解しましょう。
質問の種類は8タイプあり、候補者がどのような人であるか知るのを手助けします。
行動
候補者に、
○○といった場合にどのように対処したか? どのようにタスクを完了させたか?
といった質問をします。
ある状況に対して候補者が過去にどのように行動したか知ることで、その人が今後、何か起きた時にどのように行動するかを予測することが出来ます。
問題対応
具体的な問題例を上げて、そのような場合にどうすべきだと思うか聞いてみましょう。
その候補者の問題を分析する力、問題対応能力を知ることが出来ます。
コンピテンシー/能力・行動特性
Competency(コンピテンシー)とは何をどのようにやるべきかを見極め、それを成功させる能力のことをいいます。
コンピテンシー は、コミュニケーション能力、リーダーシップ、自信、柔軟性などのことを指します。
具体的な行動そのものではなく、行動につながる「性格」「動機」「価値観」といった要素のため、
「知識」「行動」「技能」などと異なり可視化しにくいという特徴があります。
候補者のコンピテンシー を知るためには
仕事で臨機応変に対応した経験、あなたの柔軟性を生かした経験を教えてください?
コンフォートゾーンから抜け出した経験について聞かせてください
などといった質問をするのが良いでしょう。
資格・経歴
候補者が持っている資格、大学での成績、前にしていた仕事について質問します。
経験
経歴と少し似た項目になりますが、ここではただ成績や仕事について聞くのではなく、
大学で取っていたその授業から何を学んだのか?
どのようにその成績を取ったのか?
前職で具体的にどのようなことをしていたか?
を尋ねます。
単に何をしたのか聞くのではなく、候補者がその経験から何を得たか、どのように考え行動したかを聞くのがポイントです。
頭を使う質問
頭を使う質問をしてみましょう。クイズやなぞなぞでもいいかもしれませんが、通常は数学の問題を出題します。
その候補者がどれくらいの速度で考えることができるか?または数学が得意であるかを知ることが出来ます。
予想外な質問
面接で仕事に関係のない話をする必要があるの?と思うかもしれませんが、予想外な質問をすることで、
候補者がどのような独自の思考を持っているか、インタビューのために予測してなかった質問にどのように答えるか知ることが出来ます。
質問は、好きな動物は何?から
もしスーパーパワーを持っていたら何がいいか?
までなんでも幅広い質問から出題します。
意見
候補者がなぜこの仕事にふさわしいかを話すことが出来る質問をしましょう。
あなたの強みは何ですか?
○○の状況にどのように対応しますか?
といったことを質問します。
質問一覧
面接で候補者に聞きたい質問一覧をご紹介します。
質問の答えを聞き候補者のことをよく知ることで、その人が、その会社にふさわしい人材なのかを見極めるのに役立ちます。
- あなたにとって理想のチームはどのようなものか説明してください
- 私たちの会社について何を知っていますか?
- オフィスで同僚と意見が対立した時、どのような方法で解決しようとしますか?
- コーディングプロジェクトを一人でやるのとチームでやるのとどちらが好きですか?
- 指示を細かく出すリーダーと自由なリーダー、 プロジェクトに取り組むとき一緒に働きたいのはどちらですか?
- 自分で決めた場合、どのくらいの頻度で業績評価を受けますか?
- 仕事以外で熱中していることは何ですか?
- 仕事でやりがいを感じることはどれくらい重要ですか?
- どのような職場の雰囲気を好みますか?
- あなたはこのポジションに何を求めていますか?
- 他の応募者と比べて、あなたの特徴は何ですか?
- 会社やポジションについて、何か質問はありますか?
- 上司が求めるプロジェクトの方向性がはっきりしない場合、どのように対応しますか?
- あなたにとっての理想の上司はどのようにリーダーシップを発揮しますか?
候補者の経験や経歴について知るのも大切です。
- エンジニアになろうと思ったきっかけは何ですか?
- 使えるプログラミング言語は何ですか?
- リーダーとしてエンジニアチームをリードした経験はありますか?
- 同僚のコードにエラーを発見したときのことを話してください。どのように対処しましたか?
- ソフトウェアエンジニアとして成長する過程で影響を受けた人物について教えてください。
- 前職では、週に何時間くらいコーディングをし、何時間くらい管理や企画、会議などの他の作業をしていましたか?
- 人工知能やニューラルネットワークを扱った経験はありますか?
- 初めてコーディングしたプログラムは何ですか?それはいつですか?
- 以前の職場では、どのようなプロジェクト管理やチームコラボレーションのプログラムを使っていましたか?
- 現在、どのようなプロジェクトに取り組んでいますか?
- プロジェクトの技術的な側面について、技術者ではないスタッフや株主と話し合った経験はありますか?経験がある場合、どのようにしましたか?
- プロジェクトについてストレスを感じたときはどうしますか?
候補者の能力や仕事上の好みを十分に理解するために、より詳しく回答してもらう機会を設けます。候補者が期待していること、好み、以前の経験など、様々なトピックをカバーした質問をします。
- この仕事に期待することは何ですか?
- 好きなコーディング言語とその理由を教えてください
- 自分のスキルを最新に保つために何をしていますか?
- 自分のコードをテストするのにどのような方法を使っていますか?
- 同僚のコードをチェックする際に、最も重要なことは何だと思いますか?
- 制作とメンテナンスのどちらを担当したいですか?
- プロジェクトで何かがうまくいかなかったときのことを教えてください。その経験から何を学びましたか?
- プロジェクトに取り組んでいるときに、ミスコミュニケーションに関する問題が発生したときのことを教えてください。問題の原因は何で、どのように解決しましたか?
- プロジェクトで予想外な事態が発生したときのことを教えてください。どのような解決策を見つけ、最終的にどのような結果になりましたか?
- 従業員がこの会社で働くことをもっと楽しみにするために、私たちが実践できることは何だと思いますか?
どのように質問を選ぶか
面接で候補者にどの質問をするべきか悩みますよね。
限られた時間で、その人のことを知り、会社にふさわしいかどうかを判断しなくてはなりません。
候補者について何を知りたいのか、それを知るためには何を聞けばいいのかを考えて、質問内容を決めましょう。
どのような人材が必要なのか
どんな状況にも適応できる、クリエイティブな思考の持ち主が必要ですか?頭を使う質問、予想外な質問、問題対応の質問などを出題するのが良さそうです。
理想的な候補者はどんな特徴を持っていますか?
理想の社員を想像してみてください。彼らはリーダーですか?柔軟性はありますか?時間通りに来てくれますか?候補者がこれらの理想的な資質を持っていることを証明するような質問を出題しましょう。
その質問から得られる情報は何か?
質問がどのような情報を聞き出すのに役立つか分からない場合、その質問を選ばないようにしましょう。「あなたを最もよく表す飲み物は何ですか?」という質問が役に立つと思わないなら、その質問をしてはいけません。候補者の履歴書に、大学を卒業してから数年経っていることが記載されている場合、GPAについて尋ねることはあまり意味がないかもしれません。
Hard Skills vs Soft Skills
ハードスキル、ソフトスキルという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
ハードスキルとは、専門知識や専門的な技術スキルを指し、
ソフトスキルはリーダーシップやコミュニケーション、時間管理といった個人の特性に関連するスキルのことをいいます。
この二つのスキルの違いは明確で、 資格や検定などによって客観的な評価や識別が可能なハードスキルに比べて、ソフトスキルは明確な評価の基準が存在しません。
専門的な知識や技術といったハードスキルは、仕事で成果を上げるために直接的な武器となります。しかし、ハードスキルがいくら高くても、ソフトスキルがないと、成果につなげていくことが難しいです。
例えば、どんなにプログラミングが得意であっても、コミュニケーション能力が皆無であった場合、プロジェクトメンバーと協力しながらプロジェクトを進めることが出来ません。その結果、そのプロジェクトを成功させるのが困難になってしまいます。
仕事で成功するには ハードスキルとソフトスキルを両方持ち合わせていることが大切です。
特にエンジニアに大切なソフトスキルをいくつか紹介したいと思います。
クリエイティブ・スキル
あなたは固定観念にとらわれずに考えることができますか?より良く、より早く、より安く解決策を打ち出すことが出来る人材を企業は求めています。
エンジニアにとって、クリエイティブなスキルは問題解決能力と同じくらい重要です。新しいことを恐れずにやってみましょう。クリエイティブなアイデアやソリューションが生まれるかもしれません。
好奇心
次々と技術開発が行われるエンジニアリングの分野では、好奇心を持ち、常に学ぶ意欲があることが欠かせません。
コミュニケーション能力
業界を問わず、エンジニアリングは、異なるバックグラウンドを持つ人たちと一緒に仕事をしなければならないことが多い分野です。同僚と良い関係を築き、チームとして働く能力はとても大切です。
一人ですべてを行うことはできませんし、優れたアイデアが他の人と意見を交換することで生まれることも多いです。
リーダーシップ
リーダーシップといえば、これもエンジニアにとって重要なソフトスキルです。これは管理職になる人だけではありません。
あなたは率先して意思決定を行うことが出来ますか?チームをリードすることが出来ますか?
優れたリーダーシップ能力のある人材は重宝されます。
問題解決
仕事をしていると、様々な問題や課題が発生します。それがプロジェクトに関係するものであれ、一緒に働いているチームメンバーに関係するものであれ、どのように解決するかが重要です。
どのように状況を分析し、関連情報を収集し、決断を下すのか。分析的思考は、おそらくエンジニアが最も得意とするソフトスキルであり、さまざまな場面で活用し、伸ばしていくことができるスキルです。
自己認識力
自分自身の長所と短所をどれだけ知っていますか?
完璧な人間はいませんし、そうなる必要もありませんが、自分自身の特徴を理解し、どこに改善の余地があるかを把握することは大切な能力のひとつです。
何が自分の引き金になるのか、なぜそのように反応してしまうのかを理解し、コントロールすることで、一緒に仕事がしやすい人になることが出来ます。
フィードバックを受ける
フィードバックを受け入れる姿勢は、面接官が注目したいソフトスキルです。
単にフィードバック(ポジティブなものもネガティブなものも)に耳を傾け、それを受け入れるというだけではなく、それをどう活用するかが重要です。
上司または同僚からのフィードバックを生かしていけるのが成長していけるエンジニアです。
ソフトスキルを伸ばすには?
ソフトスキルは経験を積みながら向上させていくことが基本であるため、すぐに習得できるケースは多くありません。長期的な視点を持って、社会生活や組織の中で育んでいく必要があります。
しかしながら、どんなソフトスキルを伸ばしていきたいか意識し、そのために何が出来るか考えることは大切です。
身に着けたいスキルについて尊敬する人がいれば、その人を真似をしてみるか、直接アドバイスを尋ねるのも良いでしょう。
まとめ
今回の記事では、エンジニアの採用にあたって面接で聞きたい質問をまとめました。
どんな質問をするか決まりそうでしょうか?
この記事が面接をする参考になればうれしいです。また、エンジニアの方にも面接官がどんなことを考えながら面接をしているか知れる記事になっていると思います。
参考/引用
35 TOP ENGINEERING INTERVIEW QUESTIONS TO ASK CANDIDATES (2021)
17 TOP INTERVIEW QUESTIONS TO ASK SOFTWARE ENGINEERS (2021)
47 Questions To Ask a Software Engineer
The 10 most important soft skills for engineers to get hired