社内情報共有に活用|ビジネスフレームワーク(アイディアの選択)

ここまでの社内情報に共有できるビジネスフレームワークとして、アイディアの創出、発想方法やアイディアの収束方法についてご紹介してきました。

今回は収束したアイディアを具体的に実行に移すためのビジネスフレームワークについてご紹介したいと思います。

実行に移すアイディアを選択する

具体的にアイディアを収束したものの、そこから何を選ぶのかというのは結構骨の折れる作業だと思います。何かしらの軸がないと決め難いものです。

ここでは、フレームワークを活用することで、意志決定までのプロセスを可視化していく方法について説明していきます。

自社にとってよいアイディアとは

よいアイディアとは何かを考える際には、「自社」にとってよいアイディアとは何かを考えることが重要です。個人で行っていることであれば、自分自身の優先順位で選択することが可能ですが、会社単位で行うことであれば、複数の人が関係するため、ある人にとっては最良の選択でも、他の誰かにとっては異なることが十分にあり得ます。

また時間軸においても、今と3年前、10年前では大きくことなるため、過去の意思決定が必ずしも正しいとは限りません。

自社にとってよいアイディアが何かを知るためには、アイディアを評価するための指標を知ることが重要となります。例えば、「効果」を指標の軸とした場合と「コスト」を指標の軸とした場合では、よいアイディアを判定する軸が異なることになります。

批判的視点(クリティカルシンキング)で考える

アイディアの良し悪しを選択する際に、悪いとされたアイディアも出てくると思います。そのようなアイディアに対しても「本当に100%そのアイディアは悪いのか?」と問うことで、今まで見えていなかったメリットに気付くことがあります。

本当にそうなのか、別の視点から見るとどうか、と物事を批判的に考える方法を「クリティカルシンキング」と呼びます。一度評価したアイディアに対して、批判的に問いかけることで、アイディアをより深く掘り下げる過程を経た上で、評価や選択に進めてみるとよいでしょう。

クリティカルシンキングを進めるための重要ポイントは、一人で進めようとするのではなく、より多様な専門知識や経験をもつメンバーを集めて行うと良いでしょう。どのようなメンバーを集めると多様な意見が集まるか、自分とは異なる意見を募れるか、などを考慮の上、メンバーを検討してみましょう。

Pros Cons リスト

ProsConsリスト

「Pros Cons リスト」とは通称「プロコン表」と呼ばれるものです。ある選択肢に対して「プロス(Pros)=賛成意見」と「コンス(Cons)=反対意見」の情報を整理・比較し、意思決定の参考になるものを収集するフレームワークです。

「Pros=良い点」「Cons=悪い点」、 「Pros=メリット」「Cons=デメリット」などでの活用も可能です。

プロコン表では、これらの情報を網羅的に書き出したうえで、単一または複数の選択肢を採用するが否か、その意思決定のための情報を明確化できます。

ブレスト的な感じで、何でも制限なく意見を出し合い、表にまとめていくと良いでしょう。

プロコン表では、点数を合計して判断するというよりも、Pros・Consそれぞれの最大値(最も良い点と最も悪い点)を把握することがポイントです。重要度は影響度合いと言い換えても良いかもしれません。

使い方

  1. 「選択肢を設定する」:一番上の「選択肢(アイディア、考え、意見など)」の欄に実施を検討する選択肢を記入します。
  2. 「要素を書き出す」:選択肢に対するPros・Consを書き出します。要素を書き出した後は、各要素の「重要度」の評価を行います。自社にとってどのくらい重要かを考え、1~5などの数値で評価することをお勧めします。
  3. 「選択する」:書き出したPros・Consの各要素と重要度を比較し、選択肢を採用するかを判断します。

ポイント

ここでのポイントとしては、Pros・Cons、それぞれの意見に偏りが出ないように注意することが必要です。三星側、反対側に立つ人それぞれに意見を聞きましょう。また、クリティカルシンキングも採り入れて、Prosにおいては、本当にその賛成意見が良い意見なのか、Consにおいても、その反対意見を打ち消す方法はないのか、などを考えることが重要です。

ペイオフマトリクス

ペイオフマトリクス

「ペイオフマトリクス」とは複数の要望や意見に対して、一定の基準をもとに優先順位をつけるフレームワークです。ここでは、「効果」と「実現性」の2つの軸で構成されるマトリクスでご紹介させて頂きます。

選択肢が多数存在するときに、選択肢の絞り込みと優先順位を決めることを手助けしてくれます。

「効果」の軸(縦軸)では、利益や収益、成果などを指標として効果の高低を考えます。「実現性」の軸では、コストや難易度を指標として実現のしやすさの観点で高低を考えます。

使い方

  1. 「アイディアを書き出す」:この段階では「効果」や「実現性」は気にせず、選択肢となり得るだろうアイディアを自由に書き出します。
  2. 「選択肢を配置する」:アイディアが準備出来たら、マトリクスを用意してそれぞれのアイディアを配置していきます。付箋などを用意して、4つの象限のうちどこに分類されるだろうか、などを議論しながら進めて行くとよいでしょう。
  3. 「評価・選択する」:アイディアの配置が完了したら、選択肢の全体像を見ながら評価・選択を行います。効果・実現性も高いもの(右上の象限)から実行するのが一般的ですが、次に優先順位が高いのは、効果は低いが実現性が高いもの(右下の象限)です。実現性が高いものを素早く実行に移して、次の象限、効果は高いが実現性が低いもの(左上の象限)に経営資源を注ぐ体制を整えましょう。

ポイント

ここでのポイントしては、十分な質と量のアイディアが準備できているかです。アイディアが十分に出そろっていければ、再度アイディア出しの時間を設けるなどして、可能な限り自由、制限なく出していきましょう。また、効果・実現性の観点もメンバーによって異なるため、それぞれのアイディアに対して、意見を集約しながら進めて行きましょう。

まとめ

ここまで実際にでてきたアイディアを実行に移すためのビジネスフレームワークをご紹介してきました。アイディアが出そろってきたものの、優先順位付けをどうするかなどに行き詰まった場合などにご活用を検討してみてください。

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ここまでお読みいただきありがとうございました。

引き続き宜しくお願いします。