【画像で解説】Markdown(マークダウン)とは?メリットや使用例をご紹介

2024-04-10

Markdown とは

概要

Markdown(マークダウン)とは文章を記述するための記法(マークアップ言語)の一つです。Markdown を使用することで、文章をより速く、より分かりやすく、さらに効率的に作成することが可能になります。

見出しや強調などの文字装飾が簡単にできるので、会議の議事録や社内ドキュメント、メモの作成におすすめです。また、時間をかけずに読みやすく書けるため、ライターやプログラマーの方も多く活用しています。

簡単な使用例をご紹介します。

例えば、「私は**夏よりも冬**が好きです」と記載すると「私は夏よりも冬が好きです」と反映されます。このような記号を用いて文章を装飾する記法を Markdown 記法といいます。

Markdown の歴史

Markdown は、John Gruber (ジョン・グルーバー)によって、プログラマーではない人でも簡単に使用でき、入力した文字情報を HTML に変換できる記述方法として2004年に開発されました。

ちなみに、HTML とは、Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)の略で、ウェブページを作成するために開発された言語です。インターネット上で公開されているウェブページのほとんどが HTML によって作成されています。

Markdown は、その複雑な HTML を使わずにデジタル文章を書くことを可能にした記法のことを指します。より簡単に文章を書き、ウェブページなどを作成することが出来ます。

出典:マークダウンについての解説記事

なお、Markdown で書いた文章を HTML 等へ簡単に変換できる Markdown エディタについて興味がある方は以下の関連記事をご覧ください。

関連記事:【おすすめ】Webブラウザで使えるMarkdownエディタ:無料で使えるもののから有料のものまで

マークアップとマークダウンの違い

マークダウンと似た言葉にマークアップというものがありますが、ご存じでしょうか?知らない、もしくは聞いたことはあるけど違いが分からないという方のために、分かりやすくマークアップとマークダウンの違いについて説明していきます。

マークアップとは、「マークアップ言語 (markup language)」のことで、先ほど説明した「HTML(Hyper Text Markup Language)」や「XML(eXtensible Markup Language)」などを指します。

マークアップ言語では、「タグ」と呼ばれる特定の文字列で文を囲むことで、元の文に構造・装飾などを施していきます。

という文章をマークアップ言語で記載すると「<h1>東京オリンピックについて</h1>」と記載します。

一方、マークダウンで記載する際は「#東京オリンピックについて」と「#」を文頭につけるだけでいいので、マークアップ言語に比べて圧倒的に簡単です。

マークアップは種類や覚えることが多いため、専門的な知識を持つ人でないと、使いこなすのに難易度は高いです。そんなマークアップ言語を誰でも使いこなせるように、簡易化したのがマークダウンです。シンプルで、記述や種類が少なく、覚えることも多くありません。


Markdown の特徴(メリット・デメリット)

Markdown の特徴

Markdown の特徴は以下の4つが挙げられます。

  • 手軽に文章構造を明示できること
  • 簡単で、覚えやすいこと
  • 読み書きに特別なアプリを必要としないこと
  • それでいて、対応アプリを使えば快適に読み書きできること

まとめると、Markdown を活用することで、読みやすい文章を簡単に作成することができると言えます。

使用するメリット

1. 誰でも簡単に使える

すでに述べたように、Markdown は簡単にデジタル文章が書けるように開発された言語です。シンプルで覚えることも少ないため、専門的な知識が無くても使いこなすことが出来ます。

2. コピペが可能

マークダウン記法は HTML タグを使用するので、フォントや文字の大きさが「変わらない」というメリットがあります。他サイトからコピペした場合も、それと同じようにそのまま反映されるので便利です。

例えば、後ほど使用例でご紹介する「表(テーブル)」を作成したい場合、フォーマットをそのままコピペし、文字の部分を変更すれば、簡単に意図し表(テーブル)を作成することが出来ます。

3. オフラインでも使用可能

インターネットの繋がらない環境でも、記法を知っていれば、文章を作成することができます。

また、Markdown は、特定のウェブサイトを使うことなく書けるので、オンライン・オフライン問わず、どこでも使用することが可能です。さらに、パソコン・スマホ・タブレットといったあらゆる端末で使用出来ることもメリットして挙げられます。

使用するデメリット

・書き方を覚える必要がある

最初のうちは慣れるまで入力方法を調べたり、記号を打ち込むのに時間がかかるかもしれません。しかし、回数を重ねるうちに慣れていくので心配はいりません。一度使い方を覚えてしまえば、Markdown を使うことで、より効率的にすばやく文章が書けるようになります。

また、Markdown を使えるエディタの多くでは、Markdown を使用せずとも文章の作成が可能なエディタがほとんどです。そのため、Markdown は必須ではないが、知っているとクオリティの高い文章を効率的に作成することが可能になるイメージでいるといいでしょう。


Markdown の書き方と使用例

Markdown 記法には様々な種類の記述があります。

ここでは、代表的ないくつかの記法の書き方をご紹介しますが、その他の記法も含めた一覧はこちらの チートシート から確認していただくことが可能です。

見出しの挿入

文章の冒頭に「#」を入力すると、見出しを作ることができ、「#」の数で見出しの大きさを変えられます。

箇条書きリストの挿入

文章の冒頭に「*」を入力することで、箇条書きになります。なお、「*」を入力するインデントをずらすことで、リストの表示位置を調整することも可能です。

文字の強調

文字を「*」で囲むことで強調を表現することができます。

「*」1つで囲むと「斜体」、「*」2つで囲むと「太字」、「*」3つで囲むと「斜体と太字」という形で表示されます。

文字の強調はこちらの記事でさらに詳細な内容を解説しているので、興味のある方は是非ご覧ください。

リンクの挿入

「[表示するテキスト名](リンク先に設定する URL)」の形式で入力をすることで、リンクを生成し挿入することが可能です。

リンクの挿入はこちらの記事でさらに詳細な内容を解説しているので、興味のある方は是非ご覧ください。

表(テーブル)の挿入

以下のように入力をすることで、表(テーブル)を作成することができます。

| 教科       | A さん      | B さん       |
|:-----------|------------:|:------------:|
| 国語       | 80点        | 60点         |
| 数学       | 85点        | 95点         |
| 英語       | 75点        | 70点         |

表(テーブル)の挿入はこちらの記事でさらに詳細な内容を解説しているので、興味のある方は是非ご覧ください。


まとめ

今回は、効率的な文章作成におすすめな「Markdown」について解説しました。

Markdown は専門的な知識が無くても簡単にデジタル文章が書けるのが一番の特徴です。慣れるまでは大変かもしれませんが、慣れてしまえば、効率良く簡単に読みやすい文章が書けるようになります。まずは、この記事で紹介した簡単な記法から試してみましょう。

また、社内wiki『GROWI.cloud』で使えるMarkdown一覧は以下の関連記事でご確認ください。

関連記事:社内wiki『GROWI.cloud』で使えるMarkdown一覧

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