Confluenceのサーバが終了。クラウド版に移行するべき?移行しないとどうなる?
公式が発表している通り、Atlassianのオンプレ版製品の大部分がサポートを終了します。Confluenceのオンプレ版もその一つで、Server(サーバ)とData Center(データセンター)の2種類の内、Serverは今後サポートが終了します。
この記事では、Server終了の詳細やクラウド版(Cloud)への移行方法などについて詳しく解説しています。
なお、Confluenceの種類についてまとめると以下の通りです。記事を読み進める前に、一度確認しておくと理解しやすいでしょう。
・オンプレ終了
・Server →サポート終了
・Data Center →サポート継続、ただし変更点あり
・クラウド版
・Cloud
Contents
サポート終了は2024年2月15日
AtlassianのServer製品のサポートは2024年2月15日に終了しているので、現在はサポートされていません(公式発表)。
他の情報共有ツールへの移行を検討されていましたら、別の記事で おすすめの情報共有ツール もまとめているので、ぜひ読んでみてください。
Serverが終了になった背景
Serverが終了になった背景はAtlassianの公式ブログでされ発表されています。以下が引用です。
“when it comes to our mission of unleashing the potential of every team – including yours – you need us to move faster and go even further. In response, we are announcing changes to our server and Data Center offerings in order to sharpen our focus as a cloud-first company."
日本語訳
皆さんのチームも含め、すべてのチームの可能性を解き放つという私たちの使命を果たすためには、私たちがより速く、そしてより遠くに進まなければなりません。 これに応じ、クラウドファースト企業としての更なる未来を見据えるため、Server製品とData Center製品に変更を加えることを発表します。
ソフトウェアの提供を買い取り型からサブスクリプション型にすることで、継続的な収益を上げたいという意向が読み取れます。今回の転換は、成長戦略の一つとして捉えることができるでしょう。
ServerからData Center・Cloudに移行する方法
Data Centerへの移行方法
ServerからData Centerへ移行するにはData Centerのライセンスを購入する必要があります。ライセンスには以下の2種類があり、
・Data Center フルライセンス
・30日間無料のトライアルライセンス
移行の意思が固まっている方はフルラインスを、一度試してみてから判断したい方はトライアルライセンスを購入するとよいでしょう。
フルライセンスはAtlassian Storeで購入することが可能です。購入出来たら、以下の手順を勧めます。
1. >[一般設定]に移動し
2. サイドバーで[ライセンス詳細]を選択
3. Confluence Data Centerのライセンスキーを入力
これでData Centerのライセンスがアクティブになり、利用を開始することができます。
Cloudへの移行方法
いくつかの方法が用意されていますが、もっとも簡単で信頼性の高いのは、移行用アプリのConfluence Cloud Migration Assistantを用いる方法です。
Confluence Cloud Migration Assistantのインストールは以下の手順でできます。
1. >[アプリを管理]を開く
2. [新しいアドオンを検索]でConfluence Cloud Migration Assistantを検索
3. [インストール]を選択
Confluence Cloud Migration Assistantがインストールできたら、次のステップはデータ移行です。大まかな流れは、
1. アプリの評価
・これまでにServerにインストールしたアプリの情報を解析し、Cloudへの移行が成功する確率を算出
2. アプリの準備
・Cloudサイトに接続
・アプリをCloudにインストール
・アプリの移行に同意する
3. すべてのメールドメインを確認する
・すべてのユーザーのメールドメインを確認し、その中から認識できない・信頼できないものを移行の対象から省く
4. データを移行する
・Cloudサイトに接続
・移行対象を選択
・エラーの確認
・移行の確認
サポートが終了した後もServerを使い続けたらどうなるのか?
サポートが終了した後もServerを使い続けることは事実上可能ですが、様々な問題が発生します。
・バグが修正されない
・サポートが終了しているので、当然バグが生じても修正は受けてつけてくれません。不具合が治らないままアプリを使用することになってしまいます。
・情報漏洩が起きる可能性がある
・悪意のある人間がアプリの脆弱性を見つけ、そこから情報を盗んでいくようなことも可能性としては十分考えられます。重要な機密情報が漏洩してしまえば大損害になることでしょう。
結論、よっぽどの理由がない限りは、Data CenterやCloud、もしくは他の社内wikiツールに移行すべきでしょう。
クラウド版ナレッジベース:GROWI.cloudの紹介
ここで、弊社WESEEKが運営しているCloud製品GROWI.cloudを紹介します。
他のナレッジベースツールへの移行を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
特徴
- Markdown記法をベースに、テキストや図表もどんどん書ける強力な編集機能
- 検索エンジンにElasticsearchを採用しており、欲しい情報が早く正確に見つかる
- 料金がユーザー数に左右されない月額固定制なので、コストパフォーマンスが高い
- LDAP/OAuth/SAML など様々な認証方式に対応しており、セキュリティ性が高い
GROWI.cloudは様々な企業で導入いただいています。
GROWI.cloud・Data Center・Cloudの料金比較
GROWI.cloud・Data Center・Cloud それぞれの料金を比較した表が以下になります。(1年間あたり)
利用人数 | 1~25 | 25~75 | 75~500 | 500~1000 | 1000~2000 |
GROWI.cloud | \66,000 | \180,000 | \504,000 | \504,000 | \504,000 |
Data Center | ¥3,210,000 | \3,210,000 | \3,210,000 | \5,700,000 | \9,970,000 |
Cloud(従量課金) | ~\173,000 | ~\683,000 | ~\4,490,000 | ~\8,110,000 | ~\14,700,000 |
*すべて税抜き価格
*Data Centerは最も安いプランでも想定利用人数が500名~として料金設定されています。
*Cloud(Confluence)はstandardプランで試算。利用人数が多いほど一人当たりの料金は安くなります。
よければ、GROWI.cloudの料金の詳細 でさらに詳しく比較してみてくださいね。
GROWI.cloud・Cloud(Confluence)の特徴比較
クラウド版ナレッジベース同士の特徴で比較します。
GROWI.cloud
・どれだけ利用者が増えても年額が554,400円以上になることはなく、大人数での利用に向いている
・閲覧、編集権限がページごとに細かく設定できる
・多彩なテーマが用意されていたり、サイドバーのカスタムができたり、自由度が高い
Cloud(Confluence)
・テンプレートが豊富。アプリ開始後すぐに使えるものが130種類もある。
・ドキュメントの特定個所に直接コメントを残す「インラインコメント」という機能が付いている
・気になるページや必要ページが更新されたときにメールで通知を受け取ることができるウォッチ機能が付いている
Confluence以外でサポート終了になるServer製品について
Confluence以外のAtlassian製品でサポートが終了になるServer製品は、以下の通りです。
・Jira Software Server
・Jira Core Server
・Jira Service Management Server
・Confluence Server
・Bitbucket Server
・Crowd Server
・Bamboo Server
・Atlassian 製サーバー アプリ
例外として、Fisheye・Crucible・Marketplace アプリ は引き続き新しいライセンスの購入が可能です。
*Marketplace アプリ はサポートが終了する2023年2月15日以降は購入できなくなります。
まとめ
Serverのサポートは来年の2月で終了します。このまま使い続けることもできないことはないですが、様々な問題を抱えながら利用することになってしまいます。
サポートが終了してしまうまでに、Data CenterやCloud、もしくは他のナレッジベースに移行しておくことが望ましいしょう。
GROWI.cloudに少しでも興味がありましたら、ぜひご相談ください。