慣れてしまえばすごく便利!文書作成が格段に早くなるMarkdownとは?

2024-03-19

Markdownとは

Markdown(マークダウン)とは文章を記述するための記法(マークアップ言語)の一つです。Markdownを使用することで、より速く、より良く、さらに効率的に書くことが可能になります。

見出しや強調などの文字装飾が簡単にできるので、会議の議事録や社内ドキュメント、メモの作成におすすめです。また、時間をかけずに読みやすく書けるため、ライターやプログラマーにもよく使用されています。


Markdown使用例

簡単な使用例を見ていきましょう。

例えば、

あなたは**夏**と**冬**どちらが好きですか?

と記載すると

あなたはどちらが好きですか?

上記のように ** で囲まれた文字が太く表示されます。

Markdownでは、このように、アステリスク*、 アンダースコア _、を使って文字を装飾します。


Markdown の歴史

 Markdownは、John Gruber (ジョン・グルーバー)によって、プログラマーでない人でも簡単に使用でき、HTMLに変換できる記述方法として2004年に開発されました。

ちなみに、HTMLとは、Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)の略で、ウェブページを作成するために開発された言語です。インターネット上で公開されているウェブページのほとんどがHTMLによって作成されています。

Markdownは、その複雑なHTMLを使わずにデジタル文章を書くことを可能にしました。より簡単に文章を書き、ウェブページなどを作成することが出来ます。

出典:マークダウンについての解説記事

Markdownで書いた文章をHTML等へ簡単に変換できるMarkdownエディタについて興味がある方は以下の関連記事をご覧ください。

関連記事:【おすすめ】Webブラウザで使えるMarkdownエディタ:無料で使えるもののから有料のものまで


特徴

Markdownの特徴は以下の四つです。

  • 手軽に文章構造を明示できること
  • 簡単で、覚えやすいこと
  • 読み書きに特別なアプリを必要としないこと
  • それでいて、対応アプリを使えば快適に読み書きできること

読みやすい文章を書くためには、見出し・段落・改行 が大切です。

Markdownを使えば簡単に読みやすい文章が書けるようになります。

例えば、

#東京オリンピックについて

と、#を文頭につけることで、見出しを作ることが出来ます。

この場合

このように表示されます。

また、#の数によって、見出しの大きさが変わります。

#をつけるだけで、見出しを作成できるなんて、とても簡単ですよね?


マークアップとマークダウンの違い

マークダウンと似た言葉にマークアップというものがありますが、ご存じでしょうか?

知らない、もしくは聞いたことはあるけど違いが分からないという方のために、分かりやすくマークアップとマークダウンの違いについて説明していきます。

マークアップとは、「マークアップ言語 (markup language)」のことで、

「HTML(Hyper Text Markup Language)」や「XML(eXtensible Markup Language)」などを指します。

マークアップ言語では、「タグ」と呼ばれる特定の文字列で文を囲むことで、元の文に構造・装飾などを施していきます。

という文章をマークアップ言語で記載すると

<h1>東京オリンピックについて1</h1> と記載します。

一方マークダウン で記載する際は


#東京オリンピックについて

と#を文頭につけるだけでいいので、マークアップ言語に比べて圧倒的に簡単です。

「マークアップ」は記述が多く、覚えることも多いので、専門的な知識を持つ人でないと、使いこなすのに難易度は高いです。

そんなマークアップ言語を誰でも使いこなせるように、簡易化したのがマークダウンです。シンプルで、記述や種類が少なく、覚えることも多くありません。


Markdownの書き方

Markdownがどんなものか分かってきたところで、どのように書くかを見ていきましょう。

1.見出し

冒頭に「#」を入力すると、見出しを作ることができます。「#」の数で見出しの大きさを変えられます。

#Headings

##Headings

###Headings 

2. 強調

「*」で文字を囲むことで強調されます。

文を「*」アスタリスク1個で囲むこと「斜体」、アスタリスク2個ずつで囲むと、「大文字」に表示できます。

*1個で囲むこと「斜体」*

**2個ずつで囲むと、「大文字」**

3.リスト・箇条書き

文字の前に「*」アスタリスクをつけることで、箇条書きになります。

*パン

*バター

*たまご

また、「*」アスタリスクの代わりに、数字とピリオドを入力することで番号をふることができます

4.テーブル

以下のように記入すると、テーブルが作成できます。

| Left align | Right align | Center align |
|:-----------|------------:|:------------:|
| This       | This        | This         |
| column     | column      | column       |
| will       | will        | will         |
| be         | be          | be           |
| left       | right       | center       |
| aligned    | aligned     | aligned      |

5.リンク挿入

[表示テキスト](URL)でリンクに変換されます

Markdownで書くメリット・デメリット

では、次に、Markdownで書くメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

・誰でも簡単に使える

すでに述べたように、Markdownは簡単にデジタル文章が書けるように開発された言語です。シンプルで覚えることも少ないため、専門的な知識が無くても使いこなすことが出来ます。

・コピペ可能

マークダウン記法はHTMLタグを使用するので、フォントや文字の大きさが「変わらない」というメリットがあります。

他サイトからコピペした場合、それと同じようにそのまま反映されるので便利です。

例えば、テーブルを作成したい場合、先ほどどのように記述するかご紹介しましたが、それをそのままコピペ、文字の部分を変更すれば、簡単にテーブルを作ることが出来ます。

・オフラインでも使用可能

インターネットの繋がらない環境でも、記法を知っていれば、文章を作成することができます。

また、Markdownは、特定のウェブサイトを使うことなく書けるので、オンライン・オフライン問わず、どこでも使用することが可能です。さらに、パソコン・スマホ・タブレットといったあらゆる端末で使用出来ます。

デメリット

・書き方を覚える必要がある

最初のうち慣れるまでは記入方法を調べたり、記号を打ち込むのに時間がかかるかもしれません。しかし、回数を重ねるうちに慣れていくので心配はいりません。一度使い方を覚えてしまえば、Markdownを使うことで、より効率的にすばやく文章が書けるようになります。


まとめ

今回は、効率的な文章作成におすすめな「Markdown」について解説しました。Markdownは専門的な知識が無くても簡単にデジタル文章が書けるのが一番の特徴です。慣れるまでは大変かもしれませんが、慣れてしまえば、効率良く簡単に読みやすい文章が書けるようになります。まずは、この記事で紹介した簡単な記法から試してみましょう。

また、社内wiki-GROWI.cloudで使えるMarkdown一覧は以下の関連記事でご確認ください。

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