オンプレミスとは?メリットやクラウドとの比較をわかりやすく解説!

2024-02-06

2つのサービス導入形態とは?

オンプレミスのメリットやデメリットを知っておけば、自社でのサーバー構築や運用で役立ちます。 オンプレミスでのサーバー構築のメリットやデメリットを、クラウドとの違いを交えて紹介します。「オンプレミスのメリットやデメリットをクラウド型と比較して、自社でのサーバー構築に役立てたい」という方はぜひご覧ください。

企業で使われるサーバーには企業で使われるサーバーには「オンプレミス」型と「クラウド」型の2種類があります。

オンプレミスとは自社内にサーバーやソフトウェア、回線を置き、自社の情報を共有して、必要な企業システムを構築・運用する方法です。クラウドソーシングのシステム設計と似ていますが、クラウドソーシングよりも 自社専用のサーバーシステムの運用・情報共有の意味合いが強いです。

一方クラウドは、オンプレミスとは異なりITシステムに必要なIT機器を自社で保有せず、ベンダーから提供されるサービスからインターネット上のサーバーを必要な分だけ利用し、システムを構築する仕組みです。 クラウドサービスの代表例として、GmailやGoogle スプレッドシート、Google カレンダーなどが挙げられます。

それぞれのサービスのメリットとは?

オンプレミスとクラウドのメリットについてご紹介します。オンプレミスは自社内でソフトウェアを管理、運用するため、クラウドと比較するとユーザー自身でセキュリティ対策やハードウェアなどを設置する必要があります。

しかし、すべて自社内で管理する方式になるため、クラウドにはないメリットも多くあります。

オンプレミスのメリット

まずは、オンプレミスの6つのメリットを紹介します。自社システムとの連携や、安心のセキュリティなどが魅力です。

自社システムとの連携が比較的簡単

オンプレミスは、既存の自社システムとの連携が手軽にできます。

クラウドの場合、外部サービスとの連携は可能であっても、ユーザーが自社内で使用しているシステムとの連携が難しいことがあります。一方、オンプレミスの場合は利用するサーバーも自社の設備となるため、自社システムとの連携が比較的簡単です。

そのため、自社システムで作成、管理しているデータを利用したい場合には大きなメリットでしょう。

セキュリティ面が安心

自社の大切な情報や機密データなど、セキュリティが求められるデータもオンプレミスなら自社ですべて管理 できます。

データが外部に流出してしまう可能性もあるクラウド型に比べ、オンプレミスは外部からのアクセスを制限できるためセキュリティが高いといえます。

オフラインでも利用可能

オンプレミスなら外部から遮断されたかたちでネットワークの構築が可能なため、オフラインでも使用できます。

インターネット環境がないと利用できないクラウド型と比べて、環境を選ばずに使えるのもオンプレミスの メリットです。

自由にカスタマイズできる

オンプレミスの場合、自社内で構築するため自由にカスタマイズすることが可能です。

クラウドの場合、すぐに利用できるメリットはあるものの、基本的に決まった形式での提供になるため、構築の自由度は高くありません。

一方、オンプレミスは自社内で最適化されたシステムを構築できるため、ユーザーごとの環境や社内ルールなどに合わせて「こういう機能がほしい」という希望にも柔軟に対応できるというメリットがあります。

自社独自のセキュリティポリシーに適合できる

オンプレミスの場合、自社のセキュリティポリシーに合わせて設定できます。

クラウドの場合、最初からベンダーがセキュリティ対策しているため、ユーザー自身はセキュリティ対策を行う必要がありませんが、自社のセキュリティポリシーに適合しないと利用できないケースもあるでしょう。

一方、オンプレミスであればユーザーごとの細かいセキュリティ設定も可能になるため、自社のセキュリティ ポリシーに則った運用ができます。

費用を安く抑えることができる

クラウドは、オンプレミスのようなサーバー環境に必要なシステムを購入する必要がないため、初期費用を安く抑えられます。

また、クラウドの料金体系は、利用した分だけ課金される「従量制」となっているため、使用量が少ない場合はコスト削減に繋がります。サーバーの管理費もかからないため、管理費や維持費におけるコストを削減することができます。

クラウドのメリット

続いて、クラウドのメリットを4点紹介します。スムーズな導入やコスト面でのメリットがあります。

導入が簡単でスムーズに利用開始できる

クラウドは、導入が簡単でスムーズに利用を開始することができます。アカウントを発行して初期設定が完了 すれば、すぐに利用開始できることもあります。

さらに、端末は社内のパソコンだけではなく、スマートフォンや社外のパソコンからもアクセス可能です。 データを移動する手間が省けるため、データのコピーや、USBメモリーの使用も不要です。サーバーメンテナンスも不要なため、管理面においてもスムーズです。

アクセスが簡単

インターネット接続さえできれば、場所を選ばず使用できます。そのため、リモートワーク環境で多く利用されます。

費用が安い

クラウドは、サーバー環境に必要なシステムを購入する必要がないため、初期費用を安く抑えられます。

サーバーの管理費がかからないため、維持費や管理費にかかるコストを削減できます。また、クラウドの料金 体系は、利用した分だけ課金される「従量制」なので、使用量が少ない場合はコスト削減に繋がります。

拡張性が高い

クラウドはWeb上で設定変更ができるため、利用するサーバーの数を増やすという環境に応じた変更も可能です。

たとえば、1つのサイトに集中的にアクセス数が増加しサイトに負荷がかかった場合でも、一時的にサーバーの スペックを向上させ、サーバーが重くなることを回避できます。拡張性が高いこともクラウドのメリットです。

2つのサービスの違いは何か?

オンプレミスは自社内に情報システムを保有し、サーバーを管理・運用する形態です。一方、クラウドは情報 システムを自社で保有せずに運用する形態を指します。

オンプレミスとクラウドには、コスト面やセキュリティ面、管理方法などにさまざまな違いがあるため、自社に合ったシステムを導入しましょう。ここでは、両者の違いについて詳しく解説していきます。

カスタマイズのしやすさ

オンプレミスは、ハードウェアからソフトウェアまで自社内で確保することができるため、自社で使用しているほかのシステムとも連携でき、システムを柔軟にカスタマイズができます。

自社の特性に合わせて、システムをカスタマイズしたい場合はオンプレミスがおすすめです。最近ではクラウドでもさまざまな機能を利用できますが、提供されるサービスによってほかのシステムとの連携が難しい場合があります。

ネットワークパフォーマンスの高さ

オンプレミスは自社のみで利用するため、外部からの影響を受けることが少なく、ネットワークパフォーマンスが高いといえるでしょう。

クラウドではインターネット環境がなければ使用できず、環境に制限を受けます。インターネット環境が何かしらの影響を受けて遮断されると、クラウドを使用できなくなります。

また、日常的に使用量が多いとネットワーク回線に負荷がかかり、全体の通信速度が遅くなってしまうかもしれません。

セキュリティの安全性

オンプレミスは、自社のシステムを利用して運用するため、オンプレミスのサーバー利用者は自社内に限定されます。

社内ネットワークでの利用は外部からアクセスを受けにくく、機密情報や個人情報などの重要なデータを扱う 場合でもセキュリティの安全性を確保できます。自社独自のセキュリティ対策も可能です。

一方で、クラウドではデータの送受信がインターネットを経由するため、セキュリティ面ではリスクがあります。社外に出せない機密情報を扱う企業には、オンプレミスをおすすめします。

初期費用と管理費を抑えたいなら

オンプレミスではすべてのソフトウェアと機材を自社で用意しなければならないため、初期費用が高くなってしまいがちなことがデメリットといえます。

一方、クラウドではサーバー環境に必要なシステムを購入する必要はなく、利用した分だけ課金される料金体系のため、初期費用を安く抑えることが可能です。

また、オンプレミスではサーバールームの管理費や人件費といったランニングコストが必要になりますが、クラウドではサービスベンダーによって運用・管理するため、システム管理にかかる人件費を抑えられます。

ただ、ストレージ容量やセキュリティオプションなど、利用内容によってはコストが高くなるかもしれません。

アクセスのしやすさ

すぐにシステムを構築したいと考えているなら、契約後すぐに利用できるクラウドがおすすめです。 また、インターネット環境があれば、簡単にアクセスできるのも魅力です。社内外のパソコンやスマートフォンからアクセスできるため、テレワークを導入している企業にはおすすめです。

クラウド上で業務に必要なデータ資料を保存しておけば簡単に社内で共有できます。オンプレミスの場合、外部からアクセスする場合は機材が必要になり、保管するためのスペースも確保しなければなりません。

オンプレミスもクラウドも専門知識が必要とされる

オンプレミスでは構築から運用まですべて自社で担うため、専門知識やノウハウがある人材を確保する必要があります。

また、クラウドでもベンダーごとに仕様が異なり、提供されるサービスごとに精通した技術と専門知識が必要です。 自社に適したシステムをきちんと見極め、専門知識やノウハウをもつ人材を確保しましょう。

オンプレミスとクラウドのハイブリッド

ハイブリッドクラウドは、オンプレミスとクラウドを組み合わせた運用形態のことです。ハイブリッドクラウドは、オンプレミスの強固なセキュリティとクラウドのもつ低価格性の両方を持ち併せたシステムで、近年注目を集めています。

オンプレミスとクラウド両方のメリットを活かしたシステムを利用したい企業におすすめです。

オンプレミス型サービスの事例をご紹介

実際にオンプレミス型を導入した企業の事例を紹介します。オンプレミス型を採用する多くの企業で、クラウドで予想外にかかったコストの削減や高いセキュリティ レベル、自社システムとの連携など多くのメリットがもたらされています。

A社

企業独自のスタイルをカスタマイズしたオンプレミス型運用は、情報共有・交換の面で非常に実益性があります。さらにセキュリティ面での強化が図れるため、大きな企業成果をあげているのです。

A社では、オンプレミスの導入によって海外に拠点を置く本部と営業拠点の間で情報共有のスピード向上、セキュリティ対策が充実したネットワークを確立しました。

B社

B社ではオンプレミス型による情報共有システムを採用したことにより、情報セキュリティ対策が充実し、日常業務におけるオーバーワークの軽減につながりました。

オンプレミスは外部から遮断された状態でシステムを構築するため、外部からの影響を受けることが少なく、高いネットワークパフォーマンスが期待できます。

C社

自動車部品開発・製造を担うC社では、オンプレミス型での情報共有システムを採用したことにより、情報の一元化をスムーズに行うことが可能になりました。

オンプレミスは、外部からアクセスを受けにくいため、機密情報や個人情報などの重要なデータを扱う場合でもセキュリティの安全性を確保できます。

まとめ

オンプレミスは、自社内に情報システムを保有しサーバーを運用する形態です。クラウドは、IT機器を自社で 保有せず、ベンダーから提供されるサービスからシステムを構築する携帯です。

オンプレミスとクラウドの違いは、コストやセキュリティ、運用方法などさまざまありますが、どちらもメリットやデメリットがあるため、両者の地区長をよく知り自社に合ったシステムを見極めることが大切です。

本記事ではオンプレミスとクラウドのメリットが融合した「ハイブリッドクラウド」についてもご紹介しました。システムを分断するのではなく、それぞれのメリットが掛け合わさったシステム利用したい企業はハイブリッドクラウドの利用も検討してみてください。